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デラシネ人生、「終」の地から...

苔 苔玉 苔盆栽 東京

 むかし、鉄鋼芸術というか、鋼鉄資材を細工した造形をウリにしてTV.で人気者だった方がいました。

名前はすっかり忘れてしまいましたが芸術の・・・というとなぜか思い出します。

芸術といえば、

芸術は爆発だ」と唱えていた人の芸術.作風.センスはオイラは好きではなかったがなぜか気になる言葉でした。

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↑写真①            ↑写真②

そんなこんなでオイラのゲージツは上掲写真の苔玉作品コレクションの一つです。

芸術の秋とはなんぞや?

雑誌の中で使われた言葉が定着している言葉なのだそうです。

春夏秋冬ある季節の中でなぜ秋なのかは定かではないが

日本の長い夏…などと言われる、暑さが落ち着き、涼風が吹いて来る季節に色々と

芸事やその鑑賞などに精をだしやすくなるのが人情なようで秋になっているのだとか。

 

芸事というと俳句とか絵画鑑賞のような高尚な感じがします。

しかし、何も高尚な趣味でなくても好きな事に集中しやすい時期だという事の様なので難しく考えないで気軽に始めましょうか。

 

上掲写真はあるテレビ番組で鉢植えの植物をはチカラ外して苔で包んで置くのも面白いですよ、というのが紹介されていました。生噛りの知識でも、いきなり始める悪いタチなのでさっそくの作品が半年前でした。

30点ほどの制作作品だが、なにせ相手は苔と植木という植物、生き物です。苔の性質、植物の生態、土壌など条件に合っていなければ育ちません。

ひと月と持たず枯れてしまったのが多く在りました。何より僕が気になったのが苔の性質でした。苔は湿り気のある環境が好きなようだが水やりを怠って乾燥しても枯れてしまうのではなく、休眠してしまうという性質があるとかでやりやすいかと思いつきました。

結果そう単純では無さそうです。苔と植木、植栽植物では性質が違います。苔だけの盆栽だとあまり問題はなさそうです。

さて本題の苔について調べて見ました。盆栽として玉状に土を包むには這苔と言うのが一番造り易いという事と、僕の近所にはその這苔がいっぱいある。

とりあえずこちらから手始めにととりかかって仕上げた作品のうち半年経ってそこそこ育ってくれたのをピックアップした中の2点が上掲写真①と②です。

ここまでで分かって来た事で、一つ二つを紹介したいと思います。

苔は湿気を好むようですが、日当たりがいい方がいいようです。よく半日陰という言い方がありますが、半日陰の半とは半分と言う意味では無さそうです。

朝早くから夕方までカンカン照りの日当たりでは水分が枯れてしまうので良くない、と言う意味の要です。

日当たりを好まないという事では無く周りに十分な湿気がある所だと少々日当たりが悪くてもいい、と言う意味での半日蔭なようです。

つまり日当たりを好まないのではなく、極端に乾燥するような日当たりを好まない、という事ですね。

植物で日当たり、太陽光をあまり必要としない種類があったとしてもそれは例外なのです。苔は例外植物では無いようです。普通に日当たりが在る方がいいようですよ。

そうは言っても湿気をより好む、と言う意味では水やりの管理は普通の盆栽より難しいのかも知れません。

私が半年の経験で少し分かった事は盆栽の盆が文字通りの盆状である必要がある、という事でした。普通の鉢植えのようにたっぷりの水やりをしても鉢底から水が排水されてしまう盆栽は苔には向いていないように思います。

お盆の底面にひたひたより少ない水分が少なからず少なからず・・・(多からずではありません)少なからず、々、なのです。微妙な水分を必要とするようです。

お盆には水分の受け皿としての機能が無いといけないように思われます。

そして苔全体に水分を供給するためには水分を霧吹きしてやるのがいいようです。充分な霧吹きの結果したたり落ちた水分がお盆の底面にほんの少し残っていられるようにしてあげたほうが苔は喜ぶようです。

そんな水やりでは面倒なので苔玉を載せて置くお盆は受け皿としての縁が出来るだけ平らなお盆にしてあげた方が水を「多からず少なからず」に保てるようです。

つまり受け皿がごく浅ければ水のやり過ぎにならない、という事にもなると思います。多く水をやり過ぎるとお盆からあふれ出します。

盆鉢を置いたところが水が溢れては困る所だと水やりがより慎重なるので根腐れの様なことが起きないのです。

しかし、残念な事にそうした水管理では一緒に植えこんだ植物(上の写真の場合、写真①はモミジ、写真①はスミレですが)は水分が多い方がいいので多からず少なからず、という水管理のバランスは難しいかも知れません。

だから面白いとも言えるように思います。

なにせ比較的新しいジャンルの盆栽らしいので経験豊富な先輩方の先例が見つけられないので自分の目と手でやってみて確かめるしかないようです。

玉状にするにしても苔だけの植栽、でモミジなどとの水やりの相性のいい組み合わせを考えるのも楽しみです。

今年の冬を越したら苔の種類を増やし相性のいい植物探しなど、次なる挑戦が待っています。

 

苔の水やりにピッタリ、蓄圧式だから霧吹きが楽らく・・・

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